Dinoは、2017年には20億人に到達しようとしている、アジアの巨大なスマートフォンユーザー層に対して、企業やプロシューマーが簡単にモバイル上での情報公開や共有を実現するためのサービスを作り出そうとしています。

そのために、我々自身が常に心がけている、というより頑に守り続けていくべき、いくつかの教訓をここで公開いたします。

 

【第一の教え】モバイルファーストではなくモバイルオンリー

多くのWebサイト構築サービスやネットサービスは、モバイルファーストという考え方を標榜していますが、いまでは若者を中心として、PCを使わず、モバイルデバイスだけでインターネットを活用するという傾向が加速的に進んでいます。従って、モバイルファーストではもう足りません。モバイルオンリーの考え方こそが必要です。PCサイトを作って、それをモバイルでも閲覧できるように工夫したり、スマホ用のデザインを考慮するような複雑な考え方は、もはや古いと言えるのです。

最初からモバイルオンリーのサービスを作ること。

それが第一の教えです。


【第二の教え】写真と動画は1000の言葉より雄弁である

今までのWebサイトやBlogは、テキストが中心であり、そのテキストを補足するための写真であり動画でした。しかし、今では写真と動画こそがコンテンツの王様であり、テキストはそれらを補足するためのものです。

できる限り写真や動画を効果的にみせるデザイン。それが第二の教えです。


【第三の教え】モバイルで見るだけでなく作れなければならない

モバイルオンリーの世代では、PCを持っていないことが多く、一般的な社会人であれば就業時間中に仕事以外の情報を見るためには、PCではなくスマートフォンを選ぶことがほとんどです。

スマートフォンで最高に快適な閲覧を実現するには、制作したり更新するにもスマートフォンで行なえるべきではないでしょうか?

スマホでできることはスマホで。それが第三の教えです。


【第四の教え】最新の方法が最善とは限らない

Dino以外にも、ブラウザーやアプリを使ってWebサイトを更新したり、身近な情報をアップできるサービスはいまや非常に多くなりました。しかし、多くのサービスは、クールで最先端であろうとするあまりに、常に最新の技術を使ってサービスを構築しようとします。ドラッグ&ドロップで、画像の位置やサイズを変えられるようなサービスも珍しくありません。

しかし、スマートフォンでドラッグ&ドロップを駆使することは実に難しい。また、スマートフォンの狭くて小さな画面では、複数の大きさの画像サイズがあることはよろしくないと我々は考えています。

故スティーブ・ジョブズはポルシェ愛好でも知られますが、そのポルシェのフラッグシップである911の設計は、なんとおよそ40年以上前の技術・設計をいまだに使っていることで有名です。枯れた技術を使うことでも、工夫次第でも素晴らしい成果と性能を生むことが可能です。

そう、敢えて時代遅れかもしれない技術やUIを使って、最新のスマホサイトを簡単に作り出すという、最善の結果を生み出すこと。それが第四の教えです。

 

【第五の教え】選択肢は少なく

ユーザーがしたいことは、スマホで情報を公開したり共有したりすることです。初めてスマホサイトを作るというユーザーのためには、何ができるかを全部並べて選ばせるようなことをしてはなりません。それではユーザーが怯えてしまいます。Webサイトを複雑に作り込んだり、カスタマイズすることが目的ではなく、まずはスマホサイトを作ることが最初の目的なはずです。

だからこそ、Dinoではまず全員に同じデザイン、レイアウトのスマホサイトを作っていただくことにしました。PCでもモバイルでも最適な閲覧を可能にするために、考え抜いたシンプルなデザインです。どなたであっても、まずこの一つのデザインを利用することに習熟していただいたうえで、新しいデザインやレイアウトに挑戦していただくのが、我々が考えたステップです。

入り口は一つ。出口は無数に。それが第五の教えです。

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