画像は枯山水の石庭で有名な龍安寺で撮影されたものです。
可愛いお地蔵さんたちにうまくピントが合っています。フォーカスしてほしい対象にピントを合わせると同時に背景を軽くぼかしています。もっとぼかしをキツく入れてみてもよかったかもしれません。
接写するにはマクロレンズが必要で、対象を美しく表示するためにはそれ以外の背景をぼかすためにレンズの絞りを変えたりすることが必要です。つまり、目的に合わせた撮影方法とみせ方が重要ですね。
同じように、インターネットを利用するのに、PCサイトではなくより狭くて小さなスマートフォンしか使わなくなった若年層に情報を伝えようと思えば、そのために必要な工夫というものがあります。
それはスマートフォンに最適化したサイトを作ることであり、一つにはサイズに合わせた表示を用意すること、それからOGPと呼ばれる仕組みをサポートすることです。
以下、詳しく説明しましょう。
スマートフォンおよびタブレットを総称してスマートデバイスと言いますが、このスマートデバイス上のインターネットトラフィックのシェアは、
・ゲームアプリ 32%
・Facebookアプリ 17%
・その他アプリ 37%
・Webブラウザー 14%
という割合になっているそうです(2014年4月現在)
「その他アプリ」の中にはTwitterなどのソーシャルネットワークやニュースアプリなどが中心となっています。これをみると、スマホサイトの必要性を軽く感じてしまうかもしれませんが、実際にはそうではありません。
Facebookアプリはもちろん、ゲーム以外のアプリのほとんどは、コンテンツとしてWeb上の情報を流通させているからです。結局のところ、異なるアプリ間で共通のフォーマットで情報を共有するにはWebでなければならない。つまり、Facebookアプリもその他アプリも、いわゆるアプリ内ブラウザーと呼ばれるようなWebサイトを表示させる機能を包含しており、それによってネット上のニュースなどのコンテンツをシェアしているのです。
言ってみれば、ゲームアプリ以外の68%は、Webとの共存状態にあるプラットフォームであるということです。そして、このアプリ内ブラウザーの恩恵を正しく被るには、OGP(Open Graph Protcol=FacebookやTwitterなどメジャーなソーシャルネットワーク上で引用された記事を、正確に表示するための規格)をサポートしておく必要があります。スマートフォンの狭い画面で、ピンチアウトしなくても文字や画像を綺麗にみせるような工夫と、このOGP対応をすることが、すべてのWebサイトには必要なのです。